注文住宅と建売住宅にそれぞれ向いている人について前回は解説しましたが、やはりどちらにしようか迷ってしまうのも家の魅力ではないでしょうか。今回は少し深堀して比較してみましょう。
1.予算を明確にする
住宅資金の計画性は注文住宅でも建売住宅でも関係なく重要な事です。
自己資金と住宅ローンを合わせた予算はいくらなのか、そこを明確にすることで住宅までの道筋はハッキリ見えてきます。
頭金を多く払う事で住宅ローンの負担は軽くなりますが、将来の資金をある程度残す事も大切な事です。
住宅ローンを組む時は無理のない返済プランを家族と相談する事が大事です。
「無理のない返済金額」でローンを組むのが家を買うときのポイントです。
あまり知らない方が多いのですが、住宅購入資金を両親や祖父母から援助を受ける事で贈与税が一定額ですが非課税になる優遇制度もあります。
国税庁HP→https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/sozoku/4508.htm
2.理想の家をイメージする
家のイメージは人によって違います。検討項目として以下のようなものがあります。
・間取り→リビングの広さ、キッチンの広さ、部屋の数
・外観→和風、ヨーロッパ風、モダン、シンプル
・内装→自然素材、モダン、北欧風、カントリー調
・外構→庭の広さ、ガレージ、車の台数など
・性能→耐震性重視、耐熱性、環境に優しい、太陽光発電、エコキュート
・立地→最寄り駅から近い、スーパーから近い、周辺環境
挙げ出すとキリがないですが、家族の理想の全てを取り入れたい気持ちはわかりますが、実際は難しいです。
よく子供の事を考えて学校の近くに家を建てる方もいますし、通勤がしやすいように駅の近くに建てる方もいます。奥様の事を考えてスーパーに近いエリアに建てるご家庭もあります。家庭によって理想の家のイメージは違ってきます。
家庭内で、イメージを共有する事が家づくりでは非常に重要な事です。
新しく住むイメージを明確にする事が住宅を建てるうえで大事です。それが建売住宅で可能なのか、注文住宅でないと実現できないかという点が見えてくると思います。
3.注文住宅と建売住宅を比較検討する
①住みたいエリアの建売住宅見学する
住みたいエリアで売り出されている建売住宅を家族で訪れる事をオススメします。
建売住宅と決めていなくても、希望の間取りでなくても見学して感覚や雰囲気を養う意味でも見学してもいいのではないでしょうか。
見学のポイントは以下の事を参考にすると良いでしょう。
・キッチン・バス・トイレの高級感、フローリング・ドアの質感
・耐震性・耐熱性・気密性・遮音性
・オプション工事の有無
※食洗機・照明器具、カーテンレール、網戸
・駐車場、車庫の大きさ
1つの建売住宅を見学せず、たとえ気に入ってもすぐには決めず、他を見て価格や品質を比較して判断材料にするのが良いです。
②ハウスメーカーに相談する
興味のあるハウスメーカーに問い合わせしたり、住宅展示場を訪れて空間を体感してみるのも良いでしょう。
注文住宅の実物を実際に見てみると、建売住宅との違いが明確になります。
クオリティの点では当然、注文住宅の方が、圧倒的に満足度が高くなりますし、購入してよかったと思えるのが注文住宅ですが、その分の価格も高くなるのは致し方がない事です。
注文住宅のモデルハウスの内装は高級な物が導入されている事が多いので、そういった部分に惑わされてしまう事もあるので注意は必要です。
例えば、間取りのバリエーションの多さ、建物の耐震性、耐熱性にこだわっているのかを確認するのが良いでしょう。
住宅展示場では、フローリング、ドアの素材、壁紙のコーディネート、外壁のデザイン性や機能性などを確認するのもいいですね。
最終的にはどちらの住宅にするのかはお客様次第なりますが、建売でも注文住宅でも品質を知る事で、家づくりの参考になるのは間違いないです。
自分に合うハウスメーカーを調べて見学に行くのがオススメです。