家づくりへの想い
私たちが家づくりを提案しているうえであるとき発見したことがあります。
住まいづくりの計画の上で人生が良くも悪くも大きく変わることに気が付きました。収入が平均より多くても家づくりで失敗すると貯蓄が大幅に減ってしまい、反対に少し収入が少ないくらいでも家づくりで成功出来れば安心な老後が待っています。
住宅のコストは人生で平均的に稼ぐ収入の3分の1です。
「え?そんなにかかりますか?」
あなたはそう思ったかもしれません。
でもだとすると少し家づくりの前にこれだけは知ってほしいことがあります。
家づくりに悩み 失敗する。
あなたはもしかしたら、今どんな家が本当に良い家なのか悩んでいるかもしれません。最初は、私も悩んでいました。
少しでも安くてお客様の要望に応えることができるのが、いい家だと考えたこともありました。
なぜならお客様は、いいものをなるべく安く手に入れたい・・・
そういった要望があると思っていたからです。
だからとにかく・・・
「住宅の見積もりは、少しでも安く その上お客様の要望は少しでも多く叶えよう!」
そう考えて提案していました。
あなたももしかしたらこのようなことを求めているかもしれませんね。
でもこれには大きな落とし穴がありました。
安いのは最初だけと気が付いたからです。
大工の無気力を味わう。
大工で元請は強く、あこがられる存在だと思っていました。
でも実態はどうだったかというと・・・
大工で独立した当初はほぼすべての、業務を自分で行っていました。
敷地調査 見積 現場管理 現場施工 請求業務 会計処理・・・
正直言っていくら時間があっても足りません。
日中は現場で仕事をし、へとへとになり帰ってきてから見積もり業務忙しいし大変だし責任重大だけど、儲からない。
そう思っていました。
でももともと好きで始めた仕事は楽しかったことだけは覚えています。
でも日々無気力感を味わっていました。本当に良い家ってどんな家なんだろう。
自分の家を建てるとしたらどんな家がいいのだろう。
自問自答の日々だったのです。
私たちが家づくりを提案しているうえであるとき発見したことがあります。
ある日のこと・・・友人の家族の結婚式に参加した折、そこで学生時代の同級生と住宅の話になり住宅についてかなり熱く語り合いました。正直その時、何を話したかはあまり覚えていません。でも自分もこの時代に、大工として独立をして25年経っていました。
それは、住宅建築にかけての情熱は、誰にも負けない。誰より住宅建築が好きだ。
そんな根拠のない自信だけはありました。
「住宅を建てるときは相談に乗ってよ。」
そう話してくれたのが非常にうれしかったです。で 後でわかったことですが・・・その友人は、一つのことをとことん追求する性格だったので、かなりの「住宅マニア」だったのです。
たぶん住宅の部分的には、自分のほうが負けていたのかもしれません。
断熱にこだわる事で気が付いた大きな盲点
「断熱にはこだわりたいんだよね」
最初に友人にそう言われても正直ピンときませんでした。
今でこそ省エネが注目されているので常識となりつつありますが住宅の気密性と断熱性を高めて光熱費がなるべくかからないようにすること。
これは当時の私からしたら本当に大きな盲点でした。ここに気が付くことで家づくりが大きく進化し始めたのです。
初期費用が高い家は嫌がられるし、求められていない。
高い家は提案してはいけない。
ただでさえ家は高いのだから少しでも安く提案したい。と変な思い込みがありました。でも・・・
「ん?待てよ。断熱材でコストアップしてもそれ以上に光熱費が削減できればむしろお客様の負担は軽くなる。」
と気が付きました。
考えてみれば当たり前のことだけど大きな盲点でした。もともと自分でもいえは長持ちさせないといけない。
長持ちしない家は安くても結果的にはたかくつく。と、長期的な視点で考えていたにもかかわらず思い込みとは、怖いものです。
住宅はトータルコストで考える
初期コスト(住宅の費用)+光熱費+住宅ローン金利+固定資産税+建て替えコスト+メンテナンス費用=トータルコスト特に[メンテナンス費用]と[光熱費]を一緒に考えると家づくりの考え方が長期的になります。
さらに忘れてはいけないのが[建て替えコスト]です。日本の住宅の平均建て替えサイクルがだいたい30年くらいです。
あなたがもし30歳だとすると平均的に60歳で建て替えをしていることになります。ちょっと想像してみてください。
一回家を建てて住宅ローンが終わるか終らないかのタイミングで、仕事もそろそろ引退かなと思っているときにもう一度建て替えて数千万円のお金が必要となることを・・・家を建てるときに最も気を付けなければいけないのが長寿命で老後にも住める家なのかということです。
月々返済が楽になる秘密
貯蓄にフォーカスすることがお得な家づくりの近道です。
≪収入-支出=貯蓄≫ この方程式に当てはめると・・・
収入が1万円増えれば貯蓄が1万円増えるし、支出が1万円減れば貯蓄が1万円増える。
あなたは「それって当たり前だよね」と思うかもしれません。
でも家づくりでこの考え方を取り入れている人は意外なほど少ないのです。
どういうことかというと、わかりやすく部分的に話していきます。
家賃以内の支払なら住宅ローンを組んでも安心は大間違い
月々の支出で考えていくと・・・今の家賃が7万円として光熱費も2万円とします。7万円+2万円=9万円これが月々の住居負担と考えます。
で、住宅を購入した場合ですが、普通に考えると7万円の住宅ローンと光熱費2万円で、
7万円(ローン)+2万円(光熱費)=9万円と考えがちですが・・・実際は・・・
7万円(ローン)+2万円(光熱費)+1万円(メンテ費用)+1万円(固定資産税)+0.5(光熱費増加)万円
=11.5万円(月々合計支払額)
となってしまう可能性が高いです。見落としがちなのがアパートにいる時は支払う必要がないもので・・・
メンテナンス費用の積立が10年目に120万円かかるとすると、1万円のメンテ費用の毎月の積立が必要です。
固定資産税も1万円は必要になってくると思います。
それからこれが一番見落としがちなのですが、家族が増えて部屋数が増えると光熱費も増加します。光熱費増加分0.5万円ぐらい増える可能性は十分あります。
もしここのコストが抜け落ちているとすると・・・
「あれ?家賃と同じ支払いにしたのになんだか生活が苦しいな」となる可能性を否定はできないのではないでしょうか。
月々の支払いが減る3つのアプローチ
7万円(ローン)+2万円(光熱費)+1万円(メンテ費用)+1万円(固定資産税)+0.5万円(光熱費増加)-1.5万円(光熱費削減)-0.5万円(メンテ費用削減)-3万円(売電収入)=6.5万円(実質月々支払額)で、月々の負担が9万円(アパート時)→6.5万円(新築実質支払い)となり、毎月の支出を2.5万円減らすことも可能なのですが、それには3つのアプローチが必要です。1. 光熱費を減らす。(-1.5万円)
2. メンテナンス費を減らす。(-0.5万円)
3. 売電収入を得る。(+3万円)
それで月々負担がアパートと比べると・・・
9万円(アパート)-6.5万円(お得新築)=2.5万円 毎月2.5万円の負担減
普通の住宅購入時に比べると、
11.5万円(通常新築)-6.5万円(お得新築)=5万円 毎月5万円の負担。
老後難民が増えている
私やあなたが引退する時期に差し掛かると、社会保障に不安が出てくるのではないかと思います。もう今の段階でも老後難民が増えているようです。原因は様々ですがそもそもの生活基盤である住居がしっかりしていれば不安定な状態はかなり防げるはずです。
老後にも住居費を払い続けるのか、それとも最低限でも済むように前から準備できるのか。
そこが楽しく長生きできるかどうかの分かれ道かもしれません。
後々自分たちの子供たちへ掛けてしまう負担もかなり減らせるはずです。
家の設計の前に人生設計
だからまずは人生設計(ライフプラン)をすることから始めていくことがいいかもしれません。自分で自分の人生を見通してある程度計画しておくことは、家づくり力が大きく向上することにつながり、結果的に家計負担が大幅に減ることにもつながり、大きく資産構築できる可能性があるからです。
環境≒財布
私が家づくりを提案していると・・・お財布の負担と環境負荷はほぼイコールだと感じています。
[長持ちしない家=建て替え費用でお金が必要]
↓
建て替えに必要な様々なエネルギーが消費される。解体時にごみが出る。
[冬寒い家=暖房費でお金が必要]
↓
化石燃料などの電気が消費される。
このような感じです。
お金が無駄にかからない家のほうが、地球にやさしいのだと気づかされました。
ネイティブアメリカンの教え
「土地は先祖からの授かりものではなく、子供たちからの預かりもの。」私はこの言葉を初めて聞いた時は正直な話ですがドキッとしました。
土地は所有権がもともと私たちのものだとしても、実際はそのあとに受け継がれて利用する権利は子供たちにある。
確かにそのとおりだと思いました。
私たち大人が好き勝手に使って、汚し続けて使い倒していいはずがありません。
すでにこの世界はゴミ・農薬・大気汚染と様々な環境毒が蔓延するようになってしまっています。
だから少しでもきれいな状態に戻すためにも、住宅供給サイドの工務店は、少しでも環境負荷が少ない住まいを提供する義務があります。
そして・・・
私たち消費者もどのような家・食べ物・その他のサービスに、お金を使うのか。
それにより世の中がどうなっていくのか。本当に真剣に考える必要があるのではないでしょうか。
子供たちの未来を考えていくこと。
それが今の大人たちに求められていること
だと思うのですがいかがでしょうか。
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